2010-01-01から1年間の記事一覧

その43 フレッシュネスバーガーで読んだ本。

今日、私の住んでいる町のフレッシュネスバーガーが閉店した。ゆうべ電車から降りて、家に帰って部屋の片付けに巻き込まれる前に読んでしまいたい本があったので、駅のすぐ脇にある店になにげなく入ったら、入口のドアに「明日で閉店します」という趣旨の貼…

その42 頭を悪くするための本。

浅草に引っ越して圧倒されたのは、観光客の多さだ。僕だって江戸情緒とか大正モダンを求めて移り住んだクチだから、偉そうなことを言う資格がないのは重々承知だけど、せっかくの土日にも浅草から出来るだけ離れようという妙な事態になっている。 日本人も多…

<特別企画>ブックブック新春鼎談、インターネットラジオで公開中!

メンバー、藪氏の友人である矢透泰文さんが主宰するサイト 「ヤトミックカフェ」のインターネットラジオ企画に、 このブログ「ブックブックこんにちは」のメンバー3人で参加してきました。「新春鼎談」と称して、1月4日に都内某所に集合したメンバーが、 …

その41 余暇の時間を勝ち取るために。

わたし達は時々「あの人にはオーラがある」という言い方をする。その「オーラ」という言葉の本質を明示的に記述した人を知っているだろうか。批評家ヴァルター・ベンヤミンである。かれの言葉を使えば、オーラ(ドイツ語ふうに表記すれば、アウラ)とは「礼…

その40 昔の自分に思いを馳せる。

ボクの一番好きな本は、せめて、所々でこっちを笑わしてくれるような本だ。古典も僕はいっぱい読むよ。「帰郷」とかああいったものをね。古典は好きだな。しかし、戦記ものとかミステリーとか、そういったものもいっぱい読むんだ。でも、こういうのはあまり…

その39 パクス・ロマーナを学ぶための本。

「他人に興味ないでしょ」とよく叱られる。 会った人の顔を覚えない、名前を忘れるくらいは仕方ないとしても、飲みに行ってたっぷり聞いたはずのエピソードをすこーんと飛ばしてしまう。全部がぜんぶ記憶の彼方にやっているわけではなくて、自分の興味ある話…

その38 本を買いに行く足のために。

好きな本を紹介するときに、私がくりかえし思い出す一つの言葉がある。美術家フンデルトヴァッサーの言葉である。 「美術館へ向かう足が跡を残した線は 美術館に展示されている線よりも 大事なもの」 フンデルトヴァッサークンストハウスウィーン NBS-J (ニ…

その37 セーヌの畔りで読みたい本。

旅人は水辺が大好きである。 パリを訪れたら、セーヌ河畔のカフェで一服、実にけっこうだ。誰もが赴くノートルダム寺院はセーヌ川中洲のシテ島に位置するし、オルセー美術館やエッフェル塔など観光の核となるところは多く、セーヌの畔りや程遠くないところに…