2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

その95 目を背けてきたことに向き合うための本。

読んで具合の悪くなる本というのはあまり人に薦めないほうがいいのはわかっているのだが、それでも薦めてみたい本がある。ルポライターの鎌田慧が書いた『原発列島を行く』という新書。鎌田さんが日本各地にある原発地帯の町や村を回って、地域住民と電力会…

その94 戦うこと。

音もなく少女は (文春文庫)作者: ボストンテラン,Boston Teran,田口俊樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/08/04メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 49回この商品を含むブログ (59件) を見る ニューヨークの貧しい家庭に生まれた女の子は聾だった。父の…

その93 好きな本に苦しめられた時に読む本。

本の販売に携わる仕事をしていると、好きな本とつきあうのが難しい。どうしてかと言うと、好きな本が売れなかったら傷つくからだ。 最近、自分のいちばん好きな本ってどんな本だったっけ、と思って堀江敏幸氏が書いた作家ジョルジュ・ペロスについてのエッセ…