2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

その26 何が本当に面白いのか判らなくなった時に読む本。

季節はずれの連休、家にこもって映画のDVDばかり観ていました。そんなときふと「傑作」って何だろうという疑問が浮んだので、それについてちょっと書いてみます。* * * 傑作があると人から聞いて、どんなもんじゃいと感性をむき出しにして触れてみたはい…

その25 続・結婚する、あるいはしない僕らが読んでおきたい本。

本を読むといいことあるか、と問われたら答えに困る。好きなものだけ食べても健康にならないように、好きな本をどんなに読んでも賢くはならないと思う。でも、中には身につまされることがある。自分の一番痛いところを突かれて、唸りをあげてしまうような文…

その24 お見舞いには本を頂戴。

入院をしてしまった。8月の半ば、とても暑い日。1週間ほどで退院し、1週間は自宅療養。退院して1週間はまともに歩けなかったので部屋に篭って本ばかり読んでいた。お見舞いで本を大量に貰ったということもある。お見舞いに来てくれた人は16人。うち13人は本…

その23 何でもいいから本の話をして。

スタインベックの『ハツカネズミと人間』という小説に、納屋に1人で暮らしているクルックスという黒人の馬屋係が、2人づれで渡りの労働者をしている男たちの1人に話しかける場面がある。 「それからは本を読むしかねえ。本なんて、つまらねえよ。人間には…