2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

その56 なかなか読み終わらない本。

なかなか読み終わらない本というのがある。 僕の頭が悪いか書き手の頭が悪いために、さっと読んでしまいたいのだけど読み切れないものもあるが、逆に一息で読んでしまってはもったいない、時間をかけてゆっくり味わいたい、そんな本もある。天国は水割りの味…

その55 全世界に裏切られた気分のこんな日は。

嫌なことがあると聴く音楽がある。自分の力ではどうにもできないことに翻弄された日のわたし、乾燥機の中の洗濯物のきぶん。生暖かな風にぶわぶわ吹かれながら同じ場所を回り続ける。熱くて苦しくて頭がくらくらする。なにかを考えるのも嫌なくらいに疲れき…

その54 流行にちょっと待ったコールをかける一冊。

もう、アレである。電子書籍。2010年現在、ここ日本で電子書籍は別に流行っていないと思うのだが、私の周りでは、電子書籍について語ることは流行りまくっている。木梨憲武が真似するMr.マリック風にいえば「来てます、来てます、来まくりやがってます!」と…

その53 旅するための地図になる本。

文学部に籍を置きながら、「批評」の授業が苦手だった。はっきり言えば僕の頭が悪い(痛いほど自覚しています)だけだし、複雑な世の中のしくみをそう簡単に説明できるものではない、というのは分かっているけど、それにしても流通している文章に目を通すと…