2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

その22 旅は道連れ世は情け的な本。

男はよく旅に出る。いつも一人だ。孤高を気取っている訳ではなく、本当は寂しがりなのだが、人格に大いなる問題があるため道連れになるような友がいないのである。だから男には本しかいない。 男が考える旅の本の条件は次の通り。 ある程度厚いもの、でも重…

その21 スピリチュアルで暑さを乗り切る。

革靴が嫌いだ。夏に履いている人はみんな嫌いなはずなのに、みんな我慢しているからというそれだけの理由で履いている感じが嫌だ。なかにはスーツに似合うプラダかどっかのスニーカーを履いてお茶を濁していたり、靴の流通センターで売っていそうな超地味な…

その20 64回目の夏に読んでおきたい本。

昔から病気のデパートといっていいくらい体が弱くて、特に夏になると胃は重くなるし頭はボーッとするし勤労意欲は失せるし(これは年中か)、ふとググってみるとどうやら自律神経失調症というのがあるらしい。ついに自分も現代人の仲間入りかとうれしくなっ…

その19 彼について本が教えてくれた二三の事柄。

人の本棚を眺めるのが好きだ。口の軽い本たちは、主のことをぺらぺらと喋りだす。表に置いてある本は、その人の美意識、その裏に隠された本は、その人の本音。知らなかったあの人が、少しだけ近くなる瞬間。誰かと仲良くなりたいな、と思ったら本棚を見れば…